非成長企業のサラリーマンは慈善事業 March 16, 2008
すべてのNPO法人が慈善事業を行っているわけではないことはよく知られている。 最近、その逆も成り立つなぁと思うようになった。 つまり、一般企業の中にも慈善団体が混じっているぞ、ということだ。
一般にNPO(非営利)と営利企業は、配当するかしないか、で分類されている。 NPOが配当しないからといって、それだけでは同族企業と区別がつかない。 事業の中身を見ないと分からないものだ。
いまここで考えたいのはその逆で「営利企業といっても本当に利益追求のエコノミックアニマルか?」という問題だ。 たしかに高度成長期には新規事業を打ち出していって国際的な経常収支を大幅な黒字にしてきたから、その頃はエコノミックアニマルだったことは間違いない。
しかし、バブル崩壊後はどうなのか? どのセクターを見ても成長産業と呼べるものに乏しく、事業拡張から利潤を拡大するという姿からは遠いように思う。
問題は、そんな状況にも関わらず大企業が「自分たちはエコノミックアニマルとして優秀なのだ」と考えている(ように見える)点だ。
成長しない産業はその事業の中身を見るとほとんど営利追求になっていない。 既存の事業の守旧に過ぎず、そういう事業は従業員がメシ(=賃金)を食っておしまいである。
となると、財・サービスを必要コストで提供しているという役割でしかなく、それは結局慈善事業である。 不況になってくると業績自体も赤字になってくるが、ここまでくると会社持ちで財・サービスを放出するという関係になり、お布施の領域に入ってくる。
さらにリストラで”Do more with less”が達成できれば利益成長も可能であることを考えると、成長しない産業の雇用自体も慈善事業だということになる。
けっきょく”成長戦略を描けるかどうか”が営利企業と慈善団体を分けるカギとなりそうだ。 事業単位で実質を見ていくと意外に営利追求になっていないことに気づくものだ。